事業内容 「受託開発」「技術派遣」はただの派遣会社


皆さんこんにちは。
就職活動や転職活動をやっていて、求人票の事業内容の部分に

「受託開発」

「技術派遣」


などと記載がある会社をご覧になったことはないでしょうか。
こういった会社は、同時に「業務支援」「コンサルティング」と記載している会社もありますが、実態を申し上げますとこのような会社はただの派遣会社です。

受託開発1





何故ただの派遣会社が「受託開発」「技術派遣」「業務支援」「コンサルティング」
などと名乗っているのか。

それは、派遣会社であることを隠すためです。

近年の派遣業界は派遣会社であることを隠すため、このように名前を変えて新卒採用を行っています。


また、このような会社は

「技術の会社」

「プロフェッショナルなエンジニア集団」

「レベルの高い技術力」


などと名乗りますので、何も知らない就活生は

「この会社は技術力がどうとかってアピールしているから、メーカーなんだろうな」

受託開発業者をメーカーだと勘違いしていまうケースがあるのです。


また、「技術派遣」の方も、まるで技術者(エンジニア)を派遣させているかのようなことを言いますが、

実際は技術者(エンジニア)というよりはただの派遣スタッフをメーカなどに派遣させているのに過ぎません。

いわゆる、
ただの派遣会社が派遣スタッフを抱えて派遣させているだけなのです。

※受託開発とは
他社さんから「この仕事お願いします」と仕事を頼まれて、他社製品の開発などを請負う(担当する)こと。
頼まれた仕事が完成すれば、報酬が支払われる。


※文章で読むのが面倒だ!という方はこちらをご覧ください。  
 動画で同様の内容を話しております。




利益の中核は派遣料


この「受託開発」と名乗る会社ですが、

実態は派遣会社なので勿論利益の中核は派遣料です。

人を他の会社に派遣させた分、その会社から派遣料を貰うので、それが利益の中心なのです。

中にはしっかりと他社から請負った開発案件を中心にこなしている会社もありますが、
近年の派遣業界は派遣会社であることを隠すために、「受託開発」と名乗るのです。

こんなことを言うと業界の関係者は

受託開発2









と反論してくるでしょう。

このように反論してきたら、就活生の皆さんは説明会などで


受託開発3

と質問してみて下さい。

先に答えをいいますと

受託開発4

このように、
利益、人数双方とも、派遣事業の方が圧倒的に多いのです。

先に答えを書いたのは、
質問をしても派遣会社は詐欺師の集まりですので、本当のことは答えないからです。
派遣会社の営業や人事は嘘をつくことに関してはプロ中のプロです。
派遣会社であることを隠すために、本当はただの派遣会社であるという、都合の悪い事実に関しては決して説明しません。
上手く話をはぐらかしてごまかしたり、のらりくらりと宥めるようにかわすようなことをしてきます。


私自身も「受託開発」「技術派遣」などと名乗る会社に在籍をしておりました。
その会社は中小企業で、従業員が300人未満の会社でしたが、
利益の中核は派遣料が中心でした。


一応こうした会社は、内勤で受託開発をやっている人間が存在することは存在するのです。

しかし、
人数構成が内勤で受託開発をやっている人間より、
派遣(外勤とも呼ばれるが派遣と同様)の人間が圧倒的に多いので、
結局利益の多くは派遣事業で得ていることは明らかなのです。


私が会社に在籍していた時、会社の組織図がメールで送付されてきたのですが、
それを閲覧した結果、圧倒的に派遣の人間が多いという状況でした。

一応私が所属していた管轄支店の話ですが、内勤で開発担当の人間がたった15人程度で、外勤で派遣の人間は60人以上いるような状況で、他の支店を見ても同じような状況でした。


また、私の所属していた管轄支店も、ビルの一角を借りているような狭いオフィスで、且つ内勤で開発担当の人数も15人程度ですので、大した開発なんてできないことは明らかなのです。


自社製品や独自技術が何もない


このように、近年の派遣会社は派遣事業の売上が中心で、受託事業の売上が僅かにも関わらず、「受託開発」などと名乗ります。

その為、冒頭で述べた通り何も知らない就活生は

「この会社は技術力がどうとかって言っているから、メーカーなんだろうな」

などと受託開発業者や、ただの派遣会社をメーカだと勘違いするケースが存在してもおかしくないのです。

派遣事業で多く利益を得て、受託事業での利益が僅かなのにも関わらず、
「技術の会社」だの「エンジニアの会社」だのと豪語しますから、尚更メーカーだと勘違いしてしまいます。

そもそも派遣事業を主体でやっている受託開発業者は、
自社製品や独自技術がないのです。


受託事業を中心に利益を出している会社は、自社製品を生み出せる程の独自技術を有していることもあるでしょう。

しかし、私が在籍していた会社は、独自技術がなく、受託事業の人数も少ないので、

自社製品なんて作ろうと思っても作れないのです。


一応就活生の方は、説明会などでこの手の会社に遭遇したら

受託開発5










と質問してみてください。

答えはもちろん、
開発している製品は自社製品でもないですし、独自技術なんてありません。
受託開発6


しかし、先程も述べた通り、派遣会社の営業や人事は詐欺師の集まりですので、
本当のことは答えないと思います。
上手く話をはぐらかしたり誤魔化したりしますので、質問したところで無駄です。


あくまでも「受託」ですから、どこかのメーカーなどから開発工程の一部を請負っているだけに過ぎません。


やたらと「技術力」を豪語


あくまでも派遣事業が主体で、自社製品も独自技術もない受託事業が中心の会社ですが、 この手の会社は公式サイトや求人ページで、やたらと

「技術力が高い会社だ」

と豪語します。
受託開発7




このように、公式サイトを見ると、やたらと技術製品の写真を勢揃いで掲載し、

「我々の会社はこうした製品に関わることで日本のものづくりを支えている」

などと豪語するのです。

しかし、こうした技術製品の写真が掲載されてはいますが、
自社製品ではないので、肝心の製品カタログや製品型番といったものが掲載されていないのです。

ちゃんとしたメーカーで技術の会社であれば、自社製品や独自技術を有しているので、
当然カタログがあり、製品型番などが掲載されているのです。

しかし、派遣事業が中心の受託開発業者は、他社製品のごく一部の開発に携わっているだけで、自社製品や独自技術がないにも関わらず、堂々と「レベルの高い技術力を有している」
などと豪語しているのが現状なのです。


また、派遣事業の方も

「レベルの高い優秀なエンジニアが在籍している」

などと堂々と豪語しますが、
実際はただの派遣スタッフを抱えているだけであり、メーカーなどにただ人を派遣させているだけなのです。

そして、やはり派遣事業を中心に利益を出しており、受託事業の人間の数も少ないので、
そうした少数の人間で作れるものなんてたかがしれてますし、
「レベルの高い技術力」などとは程遠いのが現実なのです。
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基本こういった会社には就職しない方がいい


就活生の方は特にそうですが、
基本新卒で派遣事業が主流の受託開発業者に就職するのは避けた方がいいです。
中途転職者の方も就職するのは避けたほうがいいでしょう。


こういった会社に就職するより、しっかりとメーカーなどで独自技術を有しており、自社製品を持っている会社か、受託事業でもしっかりと技術力を有している会社に就職をした方がいいでしょう。

しかし、こうした会社は受託事業が主流なのか、派遣事業が主流なのかが非常に分かりにくいのです。
実際に入社してみないと本当のところは分かりません。


一番いいのは、求人票や公式サイトの会社概要に

「許可・労働者派遣事業」
「職業紹介許可番号」


などの記載があって番号の記載があれば、
派遣事業が主流であると考えてもいいと思いますので、就職するのは避けた方がいいです。

入社をすると受託事業の方に配属される場合もあります。
しかし、派遣事業が主体の会社だと、派遣される確率も高くなります。

その為、派遣事業の方に配属をされて他の会社に派遣をされれば、いくら自社で正社員だからといっても、有期雇用の登録型派遣と同じく「派遣さん」としての扱いを派遣先で受けることになります。


また、
近年この手の会社が新卒採用活動を本格的にやっているので注意が必要です。
文系の学生でもこうした会社に入社しないのはもちろんですが、
この手の会社は理系の方や、理系で大学院生にまでターゲットにして採用活動を展開しているので、理系の方は特に注意が必要です。

この手の会社は理系で優秀にも関わらず、且つ理系で大学院にまで進学された方が入る会社ではありません。
この手の会社の入社難易度はそれほど高くないですし、仕事のレベルも自社製品があって独自技術があるメーカーに比べたら劣ります。
特に他社へ派遣されれば、誰でもできるような単純作業(雑務)をやらされます。
大した経験もできずにただ時間だけが過ぎていき、酷い場合には底辺扱いをされることになりますので、尚更就職するのはやめた方がいいです。



とにかく


「受託開発」

「技術派遣」

「業務支援」

「コンサルティング」


などと名乗っている会社とは関わらないことが一番です。